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タクシーのお客さんは"こども"…プロが習い事「送迎&電話連絡」人気の新サービス #コロナとどう暮らす

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 新しいサービスが人気です。新型コロナウイルスの影響で売り上げが落ち込むタクシー業界ですが、何とか活路を見出そうとちょっと変わったサービスに力を入れています。子どもをターゲットにしたその内容とは?

 タクシー運転手:「忘れ物ないか、ない?」
 子ども:「はい!」
        
 タクシーに乗り込んだのは、小学生の男の子が1人。行き先は、通っているスイミングスクール。

 実はこれ、忙しい親に代わって子どもを学校や習い事へ送迎する「子どもサポートタクシー」というサービスなんです。メーターの運賃だけで特別な料金は必要ありません。

 第一交通 高橋 亜矢さん:「正直うれしい悲鳴があがるほど、たくさんの人に利用してもらっている」 

 札幌市内のこちらの営業所では、ひと月約360件の利用があるといいます。どんな人が、どのように利用しているのでしょうか?

 「いただきます」

 小学5年生の虻川龍河くん。スイミングスクールに通うため、子どもサポートタクシーを利用しています。無料の送迎バスもあるのですがなぜ、タクシーを使うのでしょうか?

 龍河くんの父 虻川 慎一さん(46):「ごちゃごちゃした所がバス停で危ないので、車の出入りもすごい所で...最初は仕事を抜けて送迎をしていたが、(仕事が)止まってしまうこともあったので」

 仕事で忙しく送り迎えができないが、子どもの安全が心配。そこでたどり着いたのがこのサービスでした。

 午後3時、学校が終わった龍河くんが児童クラブへやってきます。そこに待っているのがいつものタクシーです。

 龍河くん:「こんにちは」
 運転手:「忘れ物ないか、ない?」
 龍河くん:「はい」 

 目的地までは5分ほどの道のりです。子どもや保護者を安心させるため担当の運転手が決まっています。ベテランの平塚弘章さんです。

 運転手 平塚弘章さん:「きょう、野球ないの?」
 龍河くん:「ないよ。水木金土日だけど、金曜はプールがあるから休みなんだよ」
 運転手 平塚弘章さん:「ここ入るわ、すぐ降ろせるから。はいどうも、おつかれさん」
 龍河くん:「ありがとうございます」

 龍河くんは週2回、このサービスを利用しています。

 虻川 龍河くん(10):「最初はおどおどしていたけど、その後からは仲良くなって。(Q:乗っている時間はどう?)気持ちいい。ゆっくりできる」 

 運転手の平塚さんともすっかり打ち解けました。

 第一交通 平塚 弘章さん(68):「楽しいというより面白い。迎えに行ったのに帰ってこないときは、『行くぞー』って言ったり」

 子どもサポートタクシーの運転手は、子どもとの接し方や安全確保について専門家から指導を受けなければなりません。札幌市内ではこれまで200人ほどが受講しました。

 龍河くんの父親 虻川 慎一さん(46):「一番いいのが『いま着いた』、『いま帰った』と全部電話が来る。送迎してもらえるのは助かる。タクシーでプロに」

 新型コロナウイルスの影響でタクシー業界の売り上げは、2019年の同じ時期と比べ3割以上も落ち込んでいます。新たな需要を掘り起こすサービスに活路を見出そうとしています。