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約120万円で委託の測量業務「10年間」行われず…業者応じず&小樽市は業務完了と"不適切な事務処理"

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不適切な事務処理を公表した小樽市役所

 北海道小樽市が民間業者に委託した土地の測量業務が10年間行われていないことがわかりました。市は、不適切な事務処理をしていたことを発表しました。

 小樽市によりますと、2010年6月市民から市道として使われている私有地を市に寄付したいと申し出がありました。

 土地は幅5メートルほど、長さ100メートルほどの道路で、市は寄付を受けるために入札を行い、道路の測量を市内の測量会社に委託しました。

 委託料は約124万円で、期間は2011年11月30日から2012年2012年1月31日までの2か月間でした。

 しかし雪が降るなどして、外での測量ができなくなったことなどから、期間中に委託業務が終わらない見通しとなり、市の担当課は測量会社と雪がとけた後に残りの業務を行うという内容の書面を取り交わすとともに、業務が完了したと不適切な事務処理をして、測量会社に料金を支払ったということです。

 この手続きは、担当課の当時の課長の上司には報告されていませんでした。

 雪がとけても残りの業務は行われず、担当課が測量会社に再三働きかけたり、作業工程を示した書面を提出させたり、業務を行うという念書を提出させるなどしましたが、測量は行われなかったということです。

 一方市の担当課内でも担当者や担当課長の異動があり、十分な引き継ぎや、上司への報告がされませんでした。

 寄付申し出から10年が経った2020年4月、担当課の課長から初めて上司に報告が上がり、事実が発覚。
 
 市は改めて測量会社に働きかけましたが、測量が行われる見通しがなかったことから、市は契約を解除し別の測量会社に業務を委託する方針を固め、公表しました。

 市は測量会社に、行わなかった業務分の委託料の返還を求めた上で、来年度に改めて入札をしたいとしています。

 測量会社が業務を行わなかった理由は分かっていませんが、返還に応じなかった場合は裁判も検討するとしています。

 新たな委託料は、当初委託していた10年前よりも人件費などが高騰していることなどから、倍以上の300万円ほどになるのではないかということです。

 市は、業務が終わっていないのに委託料を支払ったり、上司に報告しなかったことが不適切だったなどとして、当時の担当者らを処分する方針です。

 市は「業務の発注が遅れ、外での測量がしにくい冬期間に委託してしまった責任もある。10年にわたり測量が行われなかったことについて、適切な上司への報告や引継ぎが行われなかったことが原因とみている。地権者や市民の皆様に申し訳ない」などとコメントしています。