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住宅街でも国道でも…シカ出没&事故相次ぐ 去年は過去最多の事故「野菜や花も食べられた」深刻被害に苦悩

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住宅街で目撃が相次いでいるシカ 札幌市 2020年6月

 北海道の市街地にシカが出没するケースが後を絶ちません。車との衝突事故のほか、野菜などの食害も年間38億円を超えていて、関係者は対策に頭を悩ませています。

 札幌市東区では6月に入り、住宅街でのシカの目撃が相次いでいます。中学校のグラウンドに出没したり、交通量の多い道路で衝突事故も起きたりしていて、住民の不安が続いています。

 さらに北海道東部の釧路市でも、目撃や事故が相次いでいます。

 観光スポット・阿寒湖温泉に向かう国道などでは夜から朝にかけて、シカの群れが悠々と道路を渡る姿が…車が避けきれず衝突してしまう事故も後を絶ちません。

 警察によりますと、北海道内で2019年に起きたシカとの事故は約3200件で過去最多となりました。
 2020年も1月から4月までにすでに560件近くの事故が起きています。

 最近では市街地への出没も目立つようになってきました。6月8日には、釧路市内の小学校のグラウンドにシカ4頭が出没。

 その後も公営住宅の敷地内に5頭のシカが現れたほか、約1キロ離れた路上に10頭のシカの群れが現れるなど、いずれも警察が出動する騒ぎとなっています。

■野菜や花食べられ…食害は年間"38億円超"

市街地への侵入が問題化しているエゾシカの群れ 提供:釧路市 2020年2月

 シカが出没した付近に住む釧路市民:「花壇のコスモスが食べられた。近くの家では家庭菜園の野菜もシカに食べられたので、ネットを張っている…」

 北海道によりますと、牧草やジャガイモなどが食べられるいわゆる「食害」の被害額は2018年度は38億6000万円にも上りました。

 捕獲活動や侵入防止柵の整備などの対策で、ピークだった2011年度の64億円からは大幅に減りましたが、それでもこれだけの被害が出ている深刻な状況です。

 このうち11億6000万円と被害額の3分の1近くを占める北海道・釧路市では、北海道と連携し、釧路市内の湖近くの緑地に定点カメラを設置。

 市街地へのシカの侵入状況を分析するなどして、効率的な駆除につなげたいとしています。