きみと、ずっと。UHB|北海道文化放送

MENU CLOSE

「変更要請で損失受けた」約1億5000万円の補償を…"消えた宿泊予約" 千歳市7ホテル 北海道へ要望

道内経済 友だち追加

要望書を受け取る北海道(左)と手渡した千歳市の7ホテル団体(右) 2020年6月25日午後3時ごろ

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、北海道が「出光興産北海道製油所」の点検工事をめぐり、作業員の宿泊先を千歳市から胆振管内へ変更するよう要請したことなどで多額の損失を受けたとして、千歳市の宿泊業者7社が補償などを求める要望書を提出しました。

 6月25日、北海道に要望書を提出したのは北海道千歳市内の7つのホテルです。

 要望書などによりますと、苫小牧市の「出光興産北海道製油所」では、6月上旬から8月上旬にかけて大規模な定期補修工事が行われる予定で、作業員の宿泊先として千歳市内で計約1万5000泊の予約が入り準備が進められていました。
 
 しかし感染拡大を懸念する地元の声を受け、苫小牧市と北海道から出光興産側に規模縮小の要請がされたことに加え、5月15日ごろ、北海道から出光興産へ直接「宿泊は胆振管内とするよう」要請を行ったため、約1億5000万円の損害を受けたとしています。

 北海道の要請には、当時千歳市を含む石狩管内で多くの感染者が出ていたことがあり、事実上出光興産が従わざるを得ない状況にあったと指摘しています。

 出光興産側は、当初予定していた約1万人の作業員を、道外からの作業員を減らすなどして約4300人削減し、千歳市以外での宿泊先に変更。
 
 6月に宿泊制限が解除されても、7月までは千歳市へ予約を戻すことはできないと説明しているということです。

 25日の話し合いで北海道は、当時の石狩管内で感染が拡大していたことや、医療機関がひっ迫していたことなどが背景にあったと説明。
 
 一方ホテル側は、要請が過剰だったことに加え、期間を区切りながら段階的な宿泊制限もできたことや、民間への不当な介入だったこと、千歳市と事前協議がなかったことなど問題点があったとして、各宿泊事業者への補償や資金繰りへの支援などを求めています。

 北海道は補償には否定的な姿勢を見せたものの、今後観光振興政策などで、千歳市内のホテルを応援することを検討するとしています。