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「私の卵はどこに行ったのですか」北大"凍結受精卵を紛失"初弁論 長男も亡くし失意の夫婦 管理体制問う

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 不妊治療のため冷凍保存していた受精卵を北海道大学病院に廃棄されたとして、道内の夫婦が損害賠償を求めた裁判の初弁論が2020年1月31日、札幌地裁で開かれました。命を粗末にされたとして戦うことを決めた夫婦の思いに迫ります。

 原告・妻:「2年間もかかって、そして『あっさり紛失しました』? ほんとですか? 私の卵はどこに行ったのですか? という気持ちです」

 札幌の弁護士事務所で胸の内を明かす、原告の夫婦です。2人は1996年に結婚。不妊治療のすえ、2000年に長男を授かりましたが、6歳の時脳腫瘍を患いました。

 原告・夫:「我々が死んでいなくなったとしても、兄弟で助け合って生きてくれたらという望みになった」

 兄弟が欲しいと2007年から夫婦が行ったのは、体外授精した受精卵を凍結保存し、その都度体内に入れる不妊治療。しかし翌年、北大病院で保管していた3個の受精卵が無くなっていたことがわかりました。

 病院側は「廃棄した原因が分からない」と回答。4年後、長男も亡くなり、2人は失意の中、納得が行かないと1000万円の損害賠償を求め、訴えることを決めました。

 原告・妻:「このままの状態ではだめだ。私たちみたいな人が出てはだめだと思って、この度、再発防止もかねて立ち上がろうと思いました」

 田中うた乃記者:「北大は出席せず、証拠調べなどは次回以降に持ち越しになりました」

 そしてきょう札幌地裁で開かれた初弁論。被告の北大は請求棄却を求めました。

 原告・妻:「本当に紛失したのであれば、その証拠を見せてほしいし、ちゃんとした説明が欲しいです」

 生殖補助医療現場の管理体制が問われるこの裁判。3月には、北大側が答弁する予定です。