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極寒の-10℃ 暴風雪で車が立ち往生したら… エンジン切って検証 ポイントは"足先"の加温

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 冬の暴風雪や地震などの災害に巻き込まれ、車で長時間で過ごさなければならなくなった時、どうすれば安全に過ごせるでしょうか?

 氷点下10℃の中でエンジンを切り、車で過ごす体験をしてきました。

 1月25日、北海道北見市内の2つの大学で、厳冬期において自然災害や大規模な停電が発生したことを想定した訓練が行われました。

 テーマは、電気、水などのライフラインがストップしている中で快適な避難所を設営することができるかです。

 訓練では水洗式で暖房を完備したコンテナ型トイレやレストラン並みの料理が提供できる厨房を備えたキッチンバスを使い、温かい料理を提供できるか検証しました。

 そして、私が体験したのが暴風雪で車が動けなくなり、エンジンを切った状態で車内で過ごす演習です。

 吉井庸二気象予報士:
「暴風雪に見舞われて車が立ち往生したという前提で、車内で午後11時30分まで過ごしたいと思います」

 実験開始の午後9時。車内の気温は氷点下9.7℃とすでに凍える寒さになっていました。

 「始まってまだ10分くらいしか経っていないんですが、足の先が冷たくなってきました」

 そして、開始から30分。フロントガラスにはある変化が。

 「結露したフロントガラスが少し凍ってきています」

 さらに、下からの冷気でつま先は冷え切って限界寸前です。そこであぐらをかいて膝の裏でつま先を温めることに。

 「あぐらをかいて膝の裏でつま先を温めるのは良い作戦かもしれません。結構あたたまってきました」

 効果は抜群。つま先の冷たさが和らぎます。

 開始から1時間が過ぎ、他の参加者はどう過ごしているのか、一旦外に出て様子を伺いました。

 複数人で参加した人:
「人数がいると、意外と暖かいなというのがありますけどね」
「足先とかは寒いけど、そんなに寒くないよね。寒くないです」

 私も複数人のグループに参加すればよかったと後悔しつつ車内に戻ります。

 すると車内の温度は一段と下がり、氷点下10℃までしか測れない温度計は気温が表示されなくなってしまいました。

 「開始から1時間半くらいがたちました。ペットボトルの水ですが、このように少ししゃりしゃりと中が凍ってきました」

 その後も、カイロをお腹と背中に貼ったり、1本でご飯1杯分のカロリーを摂取できる防災食を食べたりしてなんとか寒さをしのぎます。

 「フロントガラスはこのように結露が凍ってしまっています。結晶が綺麗ですね」

 最後は、狭い車中ながら体を動かし、体温の維持を図ります。そして、ついに…

 スタッフ:「お疲れ様です。時間になったので終了です。大丈夫ですか? 」
 吉井気象予報士:「大丈夫です。いや…寒かった。やっぱり足先と手先、体の先から冷えてきますね。そこをどう温めるかがポイントになってくると思います。ずっとあぐらだったので、足が曲げられない…」

 翌日、今回の訓練を指揮した根本教授に極寒の車内で安全に過ごすポイントを伺いました。

 日本赤十字北海道看護大学 根本昌宏教授:
「足を曲げたような状態でずっといない。私たちが車中泊でおすすめしているベストは方法は、足に貼るカイロになります」

 そして、私が足先を温めるために行ったあぐらをかく作戦も注意が必要ということです。

 日本赤十字北海道看護大学 根本昌宏教授:
「一定のポジションから動けなくなるということがあると思います。そういう格好にならないように加温する。カイロ等をうまく効率よく使うというのも良いのではないかなと思います」

 <厳冬期 車内で過ごすポイント>
 1.防寒具をしっかりと備える
 2.カイロで足先を加温
 3.適度に体を動かす