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「障害者は死ぬまで分けられる」"優生思想"に苦しむ人々…障害者施設殺傷事件が与えた衝撃

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 神奈川県相模原市の知的障害者施設で19人が犠牲になった殺傷事件の初公判が8日横浜地裁で開かれました。

 「障害者は劣っている」という「優生思想」が根底にあるこの事件。北海道でもゆがんだ思想に悩み、苦しむ人たちがいます。

社会に衝撃を与えた障害者施設殺傷事件

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 植松聖被告(28):「皆様に深くお詫びします」

 8日横浜地裁で開かれた裁判員裁判。植松被告は法廷で謝罪しました。その後、突然暴れだし、一時休廷になるなど異例の展開となりました。

 2016年7月26日、相模原市の障害者施設で、19人の障害者を刺殺し、26人に重軽傷を負わせたこの事件。殺人などの罪に問われている植松被告が元職員だったこともあり、社会に大きな衝撃を与えました。

 「障害者は不幸を生む」「日本のために事件を起こした」

 事件を起こした動機をこう語っていた植松被告。「障害者は劣っている」という優生思想を主張していました。

ネット上の声に憤る親たち

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 太田由美子さん(67):「自分が社会に対していいことをやったんだと思ってしまうのが、なぜなんだろうってすごく思いますね」

 北海道重症心身障害児を守る会の太田由美子さん(67)は重度の障害がある息子の憲暢さん(42)がいて介助が必要です。

 事件後、ネット上では植松被告に共感するような声が少なからずありました。

 (ネット上の声)
 【重度の知的障害心失者は生きてて幸せなのか】
 【自分だったら安楽死してほしいと願う】

 こうした声に太田さんは憤りを隠し切れません。

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 太田由美子さん:「役に立つ立たないというのは、人に対しては言ってはいけない。重い障害を持った子どもがいるから持ったから不幸だとは思わないですね。息子を育てて、いろんなことを学んだ。すごく一生懸命にありのまま生きているんですよ」

強制不妊手術や中絶は北海道が全国最多

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 太田さんは、優生思想が北海道にも存在するといいます。そのあらわれが、かつて道内で数多く強制不妊手術が行われていた優生保護法の存在です。

 太田由美子さん:「(優生保護法が道内にも)以前からあって、それが社会の中で当たり前になった風潮があった。優秀なこと、それが一番目指すこと。そういう風潮に社会全体がなっていたことに対してはもっとみんなが考えていかないといけない」