197万都市の札幌でも 路線バスが“減便”へ…深刻な運転手不足が改善せず 1月29日から3月29日まで平日冬に実施 「2024年問題」でさらなる苦境も
深刻な運転手不足を理由に、ジェイ・アール北海道バスは1月29日から札幌市内の路線バス4便を減便します。
減便となるのは地下鉄琴似駅発・麻生駅行きの2便のほか、麻生駅発・地下鉄琴似駅行きと、円山公園駅の循環線のあわせて4便です。
ジェイ・アール北海道バスでは運転手の採用を60歳未満とするなど条件の緩和に取り組んでいますが、運転手不足が改善せず減便を決めました。
「今後日中に減便になったら不便になる。(バスは)貴重です」(バスの利用者)
「夏の間だったらいいが冬は転ぶのが心配なのでどうしてもバスを使う」(バスの利用者)
減便は1月29日から3月29日の間の平日に行われます。
バス会社の運転手不足にも大きく影響しているのが「2024年問題」です。
バス会社の運転手不足にも大きく影響しているのが「2024年問題」です。
運送業に従事する労働者に4月から年間の時間外労働の上限(960時間)が設けられます。
さらに勤務と勤務の間に最低9時間をあけるようになります(従来は8時間)
いままでよりたくさん人が必要になるのに対し、道内のバス運転手の数はピーク時の8024人(1993年)から5496人(2022年9月)へと約2500人も激減しています。