週間番組表

MENU CLOSE
検索

中小企業向けのコロナ対策“ゼロゼロ融資”…返済本格化で北海道の結婚式場運営会社 破産申請「実質無利子・無担保だけど利子免除は期限あり」

道内経済 友だち追加
破産を申請したジュリアンヌが運営していた結婚式場

破産を申請したジュリアンヌが運営していた結婚式場

 北海道旭川市の結婚式場運営会社が旭川地裁に破産を申請しました。新型コロナ対策で、実質無利子・無担保のいわゆる「ゼロゼロ融資」の返済が始まったことで事業停止を決めました。

 破産申請したのは結婚式の企画・運営や晴れ着のレンタル事業を展開していたジュリアンヌ。民間信用調査機関の東京商工リサーチによりますと、 負債総額は約5億円です。

 ジュリアンヌは1963年に創業し、ピークの2004年には7億円の売上高を計上しました。

 少子高齢化や未婚率の上昇により減収続きとなり、新型コロナの追い打ちで2020年の売上高は8000万円にまで減っていたとみられています。

 代理人の弁護士によりますと、ゼロゼロ融資でつないできましたが、 業績回復が見込めず、返済が始まったため破産を申請しました。

 ゼロゼロ融資は、中小企業向けのコロナ対策として、政府系金融機関が始めた特例的な制度。 実質無利子・無担保で融資を受けられますが、利子の免除は期限があり、返済が本格化することで倒産する企業が相次いでいます。