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「巨大地震の可能性は根室」 専門家が指摘 60年で"60センチ"地盤沈下 "ひずみ"限界へ 北海道

2017年4月14日20:23
 熊本地震から4月14日で1年、北海道でも、この1年で220回程の地震がおこり、2016年6月には函館市川汲で、震度6弱を観測しています。そんな中、根室市では、"地盤が沈み続ける"という異変が起きています。

 1年前に発生した熊本地震。2度の直下型地震により、古い家屋を中心に8000戸以上の家屋が全壊し、多くの人が、倒壊した家屋の下敷きになるなどして亡くなりました。

 札幌市では、7万7000戸以上の住宅で耐震化が必要と言われていて、札幌市では、1981年以前の木造住宅を対象に、建築士を住宅に派遣する耐震診断を行っています。

 札幌市建築安全推進課長 山内仙才さん:「年間数十件だったのが、2016年度は500件を超えた」

 過去10年は、40件前後の申し込みでしたが、2016年度は診断を無料にした事もあり、熊本地震以降、申し込みが殺到。今でも希望者の半数が順番を待っている状況です。

 補強工事を希望する場合は、札幌市から補助があるため、この制度を利用する市民も増えてきています。

 札幌市建築安全推進課長 山内仙才さん:「(工事費)3分の1の補助率、上限は80万円の補助を提供」

 札幌市では、2017年度分は4月17日から受け付けが始まります。

 北海道では、2016年6月に函館市川汲で震度6弱の強い揺れを観測する地震がありましたが、今後、北海道周辺で巨大地震の可能性はあるのでしょうか?

 北海道大学地震火山研究観測センター 谷岡勇市郎教授:「一番可能性があるのは、根室、太平洋側です」

 北海道大学の谷岡教授が指摘する北海道道東の沖合では、太平洋プレートが北米プレートの下に潜り、"ひずみ"が限界になる度に、大きな地震が発生しています。

 特に、根室沖が注目されていて、その理由が、根室市花咲港にあります。潮位や津波の高さを観測する「検潮所」の地盤に異変が起こっているのです。

 北海道大学地震火山研究観測センター 谷岡勇市郎教授:「地面がずっと下がっている」

 この場所では、1955年以降、地盤が沈み続けていて、約60年で、60センチ近くも沈んでしまっています。

 北海道大学地震火山研究観測センター 谷岡勇市郎教授:「根室沖地震でも下がった。こうは普通はならない」

 通常、この辺りの地盤は緩やかに上昇し、地震のたびに一気に下がってひずみを解消すると考えられていますが、根室市花咲は、2度の大きな地震の後でも沈み続けていて、"ひずみ"が解消されていないとみられています。

 北海道大学地震火山研究観測センター 谷岡勇市郎教授:「極端に地震が大きくないと、マグニチュード9近くじゃないと、(ひずみが)とれないという説がある」

 谷岡教授は、根室沖はあくまでもデータからの仮説の一つで、巨大地震がいつ、どこで起こるか予測することは難しいといいます。

 改めて、普段からどんな対策や取り組みができるのか、考える必要がありそうです。

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