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有罪から18年…拳銃所持で有罪 ロシア人に"再審無罪" 「おとり捜査の違法性」触れず 札幌地裁

2017年3月7日19:33
 北海道警察の違法なおとり捜査で、有罪判決を受けたと訴えたロシア人男性の再審で、札幌地方裁判所は3月7日、ロシア人男性に無罪判決を言い渡しました。焦点だった「おとり捜査の違法性」については、裁判所は判断を示しませんでした。

 有罪確定から18年…。

 記者:「再審無罪、再審無罪です」

 札幌地裁は7日、身の潔白を訴え続けたロシア人、アンドレイ・ナバショーラフさんの"無罪"を認めました。

 ナバショーラフさんは1997年、北海道小樽市内で拳銃と実弾を所持したとして、銃刀法違反の疑いで逮捕されました。

 その後の裁判で、「道警の捜査協力者に『拳銃と中古車を交換する』と言われた。違法なおとり捜査」だと無罪を主張しましたが、札幌地方裁判所は「おとり捜査」を否定…。懲役2年の判決を受け、服役しました。

 道警の元警部:「中古車と交換するから拳銃持って来いと。どんな形でもいいから、拳銃をあげろという空気だった」

 しかしその後、当時、捜査の中心にいた北海道警察の元警部が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕され、「おとり捜査」だったことが発覚…。

 裁判所も「捜査が違法」だと認めたため、2016年、ナバショーラフさんの裁判のやり直しが決定しました。

 再審でも無罪を主張し、迎えた7日の判決…。

 記者:「ナバショーラフさんが、弁護団と札幌地裁に入ります。有罪判決から18年。再審の判決を迎えます」

 札幌地裁の中桐圭一裁判長は、「被告人は、拳銃を日本に持ち込んだことを認めているものの、自白を補強する証拠がなく犯罪の証明がない」として、無罪を言い渡しました。

 判決文が読みあげられると、ナバショーラフさんは裁判長をじっと見つめて聞き入っていましたが、焦点の「おとり捜査の違法性」については、判断を示しませんでした。

 アンドレイ・ナバショーラフさん:「名誉を回復することが大事なので、もちろん満足している。ただ、何が起きていたのか、明らかにならなかったことが残念」

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